◎
企画調整課長(
中岡保仁君) 例えばなんですけども、速玉大社・神倉神社それぞれ
世界遺産になっておるわけなんですけども、駅から非常に至近にありまして、徒歩でも行ける、そういうような
世界遺産である。よそにはない。
新宮城跡もしかりでございます。そういった駅から徒歩で訪ねられるような、そういう
文化資産・
歴史資産、どこにもない街、よそにはないセールスポイントとして、そういったものを新宮の売りとしてですね出していける、そういったものの
ソフト展開なんかも十分に考えていくべきではないかとその中では考えております。そういったものが、例の一つとして挙げられて行くのではないかと考えております。
◆8番(
杉原弘規君) ここでこの
中心市街地の再生という項目の中に、もう一項あります。これは「
中心市街地活性化基本計画の見直しについて」、こういう項目があります。この見直す部分、どこをどのように見直すのか、この点について、端的に述べていただきたいと思います。
○議長(
上田勝之君)
鈴木商工観光課長。
◎
商工観光課長(
鈴木俊朗君) 旧の
基本計画。
基本計画という言葉はダブって、
長期総合基本計画と今、御指摘の
中心市街地活性化基本計画と二つあるので、非常にややこしいかもわかりませんが、今、議員御指摘の
中心市街地活性化基本計画の平成14年度に策定をいたしました内容は、いわゆる商店街を中心にいたしました例えば
ハザード整備等々の
ハード面、それと、
商工会議所さんに中心になっていただいたTMOでの
ソフト事業中心にしたいわゆる商店街の活性化、これが平成14年度の際の
基本計画の核になったところでございます。 今回、
まちづくり三法の見直しによりまして、新たに
中心市街地の
活性化基本計画ということでございまして、これにつきましては、もちろん
中心市街地の商店街の活性化というのも当然含まれるわけでございますが、それ以上にいわゆる高齢者の皆様方、あるは子供さん方、つまり人々がですね安全に快適に暮らせるという、そういう大きくは
コンパクトシティーというふうなことで表現されますが、そういった
街づくりを総合的に目指しなさいという理念の中での
基本計画に切り替わるというものでございます。
◆8番(
杉原弘規君) 今、課長が申されましたが、
コンパクトシティー。私、横文字に弱いんで日本語に直したら、具体的な例えば施設、どういう物を造るんです。こういう形に変えたらどういう説明になるんですか。
◎
商工観光課長(
鈴木俊朗君) 基本になっておりますのが、歩くということが歩いてほとんどの用が足せるというのが、
コンパクトシティーの概念にあるということでございます。 具体的に申しますと、例えば、高齢者の皆様方でありますと、徒歩で安全に例えば病院へ通える。あるいは子供さんでありますとですね、徒歩で安全に学校、あるいは図書館そういった
公共施設に通えると、こういったイメージでございます。
◆8番(
杉原弘規君) 徒歩で歩いて行く。これは大変に結構なことですよ。そういう計画は非常に大事だと思いますね。そうすると新宮市の中心の
まちなかに何かを造ると、こういうことになろうかと思うんですが、これは徒歩で学校、徒歩で病院、いろんなとこへ行く。そういうことになれば、真ん中に何かを造るということになってるんと違います。
○議長(
上田勝之君)
中岡企画調整課長。
◎
企画調整課長(
中岡保仁君)
公共施設の再整備ということで、幾つかの
メニューが上がっておりますけども、当然それらが
新宮市街の再生という課題にもかなうような形の中で、整備を図っていくということでございますから、
市民会館の
建て替えをする場合はそういうことになりましょうし、図書館の
建て替えをする場合もそういうことになりましょうし、そういうことでございます。
◆8番(
杉原弘規君)
高齢者向けのそういう施設を建てるという計画はないんですか。今後の計画を立てる中に。
◎
企画調整課長(
中岡保仁君)
高齢者専用の施設の
建て替えについては、今のところそういった
メニューは全く上がってきてございません。審議会、庁内の専門部会等々でいろいろ論議は出ますけども、何しろ基礎的な
公共施設の再整備が今回の大きな10年間の
街づくり計画の中での、大きなウェートを占めていきますので、そこまで果たして手が回るかどうかというと非常に疑問かと思われます。
◆8番(
杉原弘規君) 今の計画の課長の答弁の中ではね、非常に高齢者を、あるいは徒歩でこの商店街行き来できるような、そういう
環境づくり、こう言われますね。 どうもね、そうなると中心の新宮市の駅の近辺とか、そういう学校の統廃合によって起こる跡地の利用の問題とか、こういうものとの絡みはですね、当然考えられると思うんですが、そういう考え方はいかがですか。
◎
企画調整課長(
中岡保仁君) たしか昨年12月の議会でも議員さんおっしゃられてましたけども、例えば駅西側の
出入り口側用地について云々の話の中で、福祉的な
施設整備とかの話がございましたけども、なかなか高度なものに利用、振り向けていくとかいう土地の高度利用とかの話の中で、
福祉施設の話が出てきたんですけども、なかなかそのときのお話でも、私の答弁でも、学校とか庁舎とかそういった部分の
建て替えがですね重なっている中、正直なところ、そういう本格的な整備をするいうのは難しいと答弁しております。その状況には変わりございませんし、ただ
まちなかへの
居住推進ということでですね、いろんな遊休地がもし仮に遊休地として残ってきた場合ですね、
一般分譲とかということも視野に入れながら
まちなか居住をですね、人口の還流いうんですか、外からの
まちなかへの
居住推進をですね進めるという観点でそういう政策もあり得るかなとは考えております。
◆8番(
杉原弘規君) 可能性としては考えられる、こういうふうに受け止めます。 私ね、新宮市の
財政状況を大変厳しいというふうに見てます。こういう状況の中でですね、
行財政改革と健全化を図る、このように書かれていますね。この新宮市の
基本計画の中にですね市の
財政計画の基本的な計画が見当たらない。やはり建物を造る構想、ハードな面での構想、
ソフト面での構想は指摘されようとしています。しかし、財政面をこのようにするんだという、
財政計画の基本的な計画というんですかね、この部分が私には見当たらない。ここの部分について、
基本計画の中に、当然組み込まれてくるはずだというふうに思っています。その部分についてはいかがなんでしょうか。
◎
企画調整課長(
中岡保仁君)
基本構想の中の
政策目標5の中に、成果を重視した
都市経営、
市民本位の
目標設定という項目がございます。その中で、当然
財政運営に当たっては、というような部分でですね記載しておりまして、本質的な
財政運営を財源確保とか安定的な
財政基盤づくりというような総論を書いてございます。そして、総論を元にですね今
基本計画づくりをやっている中で、当然そういったものも、
総合計画の中の
基本計画の中にですね、そういったものは当然盛り込まれていくものと考えております。
◆8番(
杉原弘規君) この新宮市は後で述べますが、
大変財政事情が厳しい。これはもう明らかになってます。こういう中で
行財政改革と健全化を図るという中に、この言葉として、特に
市土地開発公社は、新宮港第二期
整備事業などのために多くの借入金を抱えています。 これは第二期工の工事以外も含めれば、かなりの借金、借入金を抱えているというふうに思います。しかし、改革するという健全化していくという中で、
土地開発公社の
経営健全化こうなってますが、これは中身をどういうふうに理解したらいいんですか。
◎
企画調整課長(
中岡保仁君) 公社につきましては、昭和48年の設立以来、新宮市の
都市基盤整備の推進のため用地の
先行取得という大きな役割を担ってきたわけでございますけども、そして、
企業誘致に向けた新宮港第二期
土地造成事業など実施してきた経緯がございます。その中で、先行した
取得用地について二次的な整備も進めて来たわけでございますが、保有期間の長期化した土地も幾つか残ってございます。そういった土地が、長期間の保有に伴いまして地価の下落によりまして、
資産価値が減少してきたと。そういった中で金利負担もふえてくると、そして簿価も上昇してくると、そういった中で公社の
経営関係がだんだん一段と厳しくなってくると。それに対して、平成16年12月に総務省から
土地開発公社経営健全化対策についてというようなものが通知されまして、設立団体における
公社経営健全化計画の作成が指導されてきたわけでございます。それで、新宮市としても今後の
市財政運営上からも、最重要課題ということで認識しまして、昨年10月に市長協議も仰ぎまして、今後の公社に関しまして包括的な経営策の方向性の決定を見たということでございます。中身につきましては、当然
保有土地の解消、借入金の削減、そして
公社組織の今後のあり方等々について議論してございます。
◆8番(
杉原弘規君) やはり新宮の財政の健全化の中で、新宮港二期工に使ったお金というのがかなり負担が大きくなっていると、これはなってしまった以上とやかく言えませんので、これからどうするかという問題が議論されると思います。 私ね新宮市の
長期借入金の償還額、これは平成18年度でどのくらいあります。
一般会計と
企業会計合わせてどのくらいになります。
○議長(
上田勝之君)
上路財政課長。
◎
財政課長(
上路拓司君) 償還額で言いましたら、
一般会計と
企業会計の合計ですか。29億4300万円です。
◆8番(
杉原弘規君) そうですね。その
一般会計で20億2,400万円、
企業会計で7億5,200万円ですね。合わせて29億4,300万円、こうなると思います。このようにこの償還額が29億、約30億円を償還して行かざるを得ない現実があります。 それと公債費の比率を見ると、私は聞かせていただいたんですが、平成17年度で102.1%。今年は100%。
経常収支の比率が100を超えるとランプがついてると、こういうふうに判断していいというふうに私は思ってます。 こういう
経常収支の比率が100ということは、財政的に新宮市の
財政状況というのはにっちもさっちにもならんとこまでは行っていませんけれども、その手前まで来ているというふうに言わざるを得ません。この内容についてはいろいろ原因があろうかと思います。それは何と言ってもですね、
小泉内閣が平成12年度に発足してからこの6年間ですね、
地方交付税がかなり減らされてきていると、ここに新宮市の
財政事情が圧迫する大きな第一の要因だというふうに思います。 この
地方交付税、
小泉内閣が発足して後の今日まで、平成18年度のこの決算までですね、どの
程度地方交付税が削られているんですか、わかります。
◎
財政課長(
上路拓司君) 平成15年から申し上げましたら、平成15年から16年度にかけましては、前年度比で15年の前年度比では2億4,700万円ほど、16年から17年度にかけましては逆に2億1,000万円のプラス、17年度から18年度にかけましてはマイナス1億1,000万円ほどの差が出てございます。
◆8番(
杉原弘規君) そのトータルはわかりません。
◎
財政課長(
上路拓司君)
交付税トータルで申し上げましたら、平成16年度が
普通交付税の分なんですけども41億6,000万円、平成17年度が43億1,700万円、平成18年度が42億500万円ほどの数字になります。
◆8番(
杉原弘規君) 僕ね質問の立て方がまずかったんですよ。それはどれだけ減らされてきているか、減らされた合計がどれだけあるか。私が聞いたところによりますと7億1,000万円は超えていると、こういうふうに言われています。この
小泉内閣が発足して今日までに、
地方交付税、新宮市が削られた部分というのは7億1,000万円削られてるんですよ。これだけ削られるということは、
新宮市民に与える
生活暮らし医療とかそういったものに対するお金から比較すると、かなり大がかりな削減になってます。ここに新宮市の
財政事情の苦しいという部分もあります。 私はですね、新宮市の
財政状況はこういうふうに厳しい中でなすべき施策を進めなければならない、このようには思います。今も述べたように、新宮市の
財政状況が大変厳しい。
経常収支の比率が100%。平成17年度で102.1%。100%ラインはこれから超えていくという状況になっています。そうするとね、これからの
基本計画を立てる、進めていく、そういう絡みから見てね、私は心配する部分が出てきているんですよ。それは、北海道の夕張市が、債権団体に陥ってしまった。これは市民に大きな負担。そのことによって負担を強いられてきた。こういう現実がありました。 私はですね、先ほども答弁あったように、新宮港の二期
整備事業などの借入金、そのほかの部分も入れて、かなり多額な借入金があります。償還額29億4,300万円という償還額があります。こういう中でですね、この
基本計画全体でかなり大がかりな事業計画となると思います。 私は夕張市のように、債権団体になってからでは遅い、こういうふうに思うんです。
基本計画を立てて実行していく中で、新宮市の
財政事情の厳しさと、これとの絡みでね、市長はどういうふうに考えて、これから新宮市を
基本計画に沿って進めていこうとしているのか。その部分について、市長の見解を求めたいと思う。
○議長(
上田勝之君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤春陽君) 議員御指摘のとおり、新宮市の財政の厳しさは、依然として変わりがなく引き続いております。そのような中で、思いつきな行政というものは現に避けねばなりません。そのような意味合いで、
基本計画をこの年度作り上げ、新宮市の財政運用の基調といたしましては、その実施計画を3年間、これはローリングもいたしますが、これを綿密に立てることによりまして、緊急度を考え、基本的な今後の新市づくりのための主たる事業は、年次計画的に少し時間はかかるかもわりませんが、しっかり財政の裏打ちを我々は見通した中から実行いたしていきたい。この財政を堅持していく我々として、大きな責務を持っておりますから、財政は我々の市の行政運営には常に留意していかねばならないことだと、そのように思っております。
◆8番(
杉原弘規君) 私は強調しておきます。北海道夕張市のような債権団体に陥らないように、ぜひ心がけた
基本計画を実行していただきたい。このように思うところであります。それからこの
基本計画の構想の中の、子育て環境の整備についてなんですが、昨日も子育て問題で議論がされました。
基本計画の中での具体的な議論としてどのような内容になっているのか。子育て支援の中で幼稚園・保育所の再編という言葉もあります。ここの部分について、
基本計画の中での具体的な議論、これはどうなっています。
○議長(
上田勝之君)
中岡企画調整課長。
◎
企画調整課長(
中岡保仁君) 幼稚園・保育所そこら辺の整備は、まだ今現在、専門部会なり審議会でですね、今からの議論になりまして、まだまだ今ここでお話できるような状況にはなってございません。 どちらにしろ、少子化対策としまして子育て環境の整備は、新宮市だけではなくて日本全体の問題でございますので、そこら辺で、市町村としてどういった取り組みができるか、過疎化の進展を少しでも和らげることにどういった方策が取れるか、そこら辺を重点に置きまして生み育てやすい環境整備をどういったところから始められるか、そこら辺を今後、具体的には専門部会等で議論を持っていきたいと考えてございます。
◆8番(
杉原弘規君) 学校でのですね幼稚園、これを3歳児から5歳児までのそういう議論もありました。もし仮にですね、そうなるとすれば、民間の保育所も5歳児までの入所をできるように希望している。このように話は聞いています。この幼稚園での3歳児から5歳児。民間の保育所からでも3歳児から5歳児まで、こういう入所、こうなるとですね、民間との整合性は私心配するんですよ。この整合性をどのように具体的に考えているか、お知らせいただきたい。
○議長(
上田勝之君)
楠本教育次長兼
学校教育課長。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 幼稚園サイドの方から答弁させていただきます。教育再編の審議会の中でも、幼稚園のあり方・保育所のあり方が非常に議論されました。 その中で一つ、当然審議会の中には民間代表の保育所の代表の方も入っておられまして、その中で今後、新宮市、公立と幼稚園も含めて、公立の保育所あるいは私立の保育所も含めて、連絡機関を作っていこうということで、その中で今後、3歳児から5歳児のあり方についてですね当然役割分担というんですか、そういうことも含めて、定数も含めてですね話し合いをして行くための機関を作ろうということで答申いただいておりますが、残念ながら今のところ連絡協議の組織はまだ今日できておりませんが、これは小学校の再編が始まりますと、どうしても幼稚園すぐ影響を受けます。 今のところ幼稚園は一つ、具体的に申しますと、丹鶴と千穂小学校の統合が決まりまして工事に入りますとですね、今の答申どおりですと、千穂小学校跡地にですね新しい校舎を新築するとなると、工事期間中はおのずから千穂幼稚園は募集はできません、安全上。 大体、千穂幼稚園の、千穂校区の住民基本台帳によりますと幼稚園児5歳児対象者70名くらいおりますが、それについてはですね、残りの旧市内の幼稚園で現存しますが吸収はできます。その後の統合再編が進みますとですね、若干これは幼稚園だけではなく、保育所との関係も出てきますので、これは早急に先ほど申しましたように、連絡機関は早く立ち上げることが必要でないかなとこのように思います。
◆8番(
杉原弘規君)
建て替えのために、そういう計画を立てる問題と、これからずっと長期的な進め方の問題と別個だと思うんですね。今は
建て替えのことを例に出して述べられました。私はその部分はその部分で大事ですよ。長期的な問題として計画されてる、いわゆる整合性の問題を言ってるんであって、
建て替えるときだけの整合性を言ってるんではないんです。長期的に見たときに民間と公立との整合性が取れるんか。ここのところが心配ですということを言ってるんです。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 私の説明がひょっとしたら不足しておりましたが、これは今後の新宮市の幼児教育のあり方について、私、新宮市と民間の保育所の方々が一緒の場を連絡協議会を作りまして、今後、新宮市の幼児教育をどう進めていくのかということを話し合う組織を作るということでございまして、
建て替えのために今すぐに応急措置をするための連絡協議会でなくて、今後の将来の新宮市の幼児教育についての連絡調整機関ということで、そういう御理解をお願いします。
◆8番(
杉原弘規君) それであればよくわかりました。 そういうことでですね、これからそういう方向が見出されていくと思います。そういう方向というのは3歳児から5歳児、官も民もそういう方向で行く状況が出てくると。そういう点で整合性をきちっと図る、そのことを必ず考えに入れたというんですか、意識した進め方をしていただき、やはり民間は赤字経営に陥ると大変なことになります。そういうことのないような整合性を図っていただくようにぜひお願いをしておきたい、このように思います。 それから、
基本計画の中でですね熊野川町地域の活性化の中で、遊休地・空き家・農地などの活用の問題が提起されている。これは漠然とした受け止め方で見ても、大変いいことだなというふうに感じはしたんです。しかし、中身についてどういうことを言っているのか。このところを具体的にですね、空き家・農地の活用についてですね、具体的にどのようなことなのか。活用するにはどうすればよいのか。市民の中で活用したいと思ってる市民、こういう市民にも適用されるのか。そこら辺はどういうことなんですか。
○議長(
上田勝之君) 東
熊野川行政局住民生活課長。
◎
熊野川行政局住民生活課長(東康夫君) 具体的な施策といたしまして行政局では、田舎暮らしを考えている人、または興味を持っていただける方々に、空き家・空き農地情報を提供するバンク制度要綱をこの8月から実施いたしました。 この制度の内容でございますけど、空き家・空き農地を提供していただける方と、また、町内への定住等を目的としていただき、物件の利用または購入を希望する方の登録を行い、定住希望者・利用希望者に対し情報を提供する制度でございます。 それと、活用するにはどうすればよいかということなんですけど、これにつきましては先ほど言わせていただきました要綱の中に、利用希望登録申込書というのがございますので、それへ記載していただき登録を行っていただきます。詳しい内容等につきましては行政局の方へ、そういう用紙というか要綱等も備えつけておりますので、電話連絡でもいただければその都度対応させていただくようにしております。 それと市民でも活用できるのかいうことでございますけど、これも当然のごとく、市民でも大いに活用していただければ結構だと思っています。
◆8番(
杉原弘規君) 今、情報バンク制度を立ち上げたとこう言われましたが、これは8月に立ち上げて1カ月余りですね。もう既に何件かこういう希望者来ています。
◎
熊野川行政局住民生活課長(東康夫君) 提供してもよろしいですということにつきましては、空き家につきましては、現在6件登録していただいています。利用希望者につきましては一人申し込みされているのが現状でございますけど、今、調整中ということで、一人確実に利用されるいうことには今の現状では至っておりません。
◆8番(
杉原弘規君) 名前は結構ですので、その一人というのは新宮以外の方か、新宮市内の方ですか。その希望者は。
◎
熊野川行政局住民生活課長(東康夫君) 今の利用希望者につきましては、市外の方でございます。
◆8番(
杉原弘規君) これは大変いい発想だというふうに、いい計画だというふうに感じます。 私、この旧熊野川町でバンク制度に協力というんですかね、登録するというのが6件、これは呼びかければもっともっとふえるんと違います。そういう可能性ありませんか。
◎
熊野川行政局住民生活課長(東康夫君) 今、議員さん御指摘いただいたように、10月中ぐらいにできれば、今のバンク制度の要綱等もろもろの情報をホームページ等で流したい広報したいと考えております。
◆8番(
杉原弘規君) そうですね、私は
新宮市民以外の方が希望があれば、新宮の人口の増加にもつながっていいんではないかというふうに今思います。ぜひこれはもっと宣伝を広めてですね、多くの国民の皆さん言うと大げさですけれど、皆さんにお知らせをしてですね、こういう制度がありますということをどんどん宣伝するべきだというふうに思います。そういうことをぜひ考えておいていただきたいというふうに思います。 ですから私はほかにも幾つかあったんですが、時間の都合もありますので、私が特にこの点だけは聞きたい、
基本計画について聞きたいという部分はこの程度にしておきます。 それから、次の課題になります。教育行政について小学校・中学校の暑さ対策についてですが、今年は非常に暑い。すべて国民の皆様いうたらいいんでしょうね。みんなは暑い。いつも夏になると「今日は暑い」と、こういうあいさつが常例です。しかし、その後につく言葉が一つふえたんですね。「体に気をつけよら」こういうあいさつに変わってるんですよ。 やはりそれは地球温暖化によって、この気温が非常に上昇しているとこういうふうな結果だというふうに私は思っています。教室にもよると思うんですが、学校の教室、今年は4度から5度高いと言われている。 こういうふうに聞いてるわけですが、今年の教室内の各学校、あるいは教室いうんですかね、教室にもよりますよ。風通しのよい学校、教室ですね、それにもよりますけども、教室内の温度把握について当局は知ってます。
○議長(
上田勝之君)
楠本教育次長兼
学校教育課長。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 特に新宮市の
教育委員会の方針としてですね、各学校に何度になったらどうのこうのという指示はしてございません。学校というのは大切な児童生徒を保護者からお預かりして、子供たちの豊かな確かな学力等々努めておるわけですが、基本はやはり子供たちの安全とかいうことに目をかけていただくのが先生の責務だと思っております。 そういう中で私どもとして、今年の夏は大層本当に暑うございました。校長先生によりますと扇風機をつけていただいておるけどもなかなか効かん、非常に暑さ対策には苦労しておるということは、お話はこの二学期になってから伺っておりますが、
教育委員会としての指示として、何度になったからどうのこうのということはいたしておりません。
◆8番(
杉原弘規君) 質問に答えて下さい。私今のとこまで質問してませんですね。教室内の温度は把握してるんか、ここのことを聞いてるんです。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 私どもは把握してございません。
◆8番(
杉原弘規君) 例年に比べて高いというふうに判断してるのか、通常どおりだというふうに判断してるのか。いかがですか。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 例年より暑いなという認識はしてございます。
◆8番(
杉原弘規君) 暑いというのは何度ほど高いから暑いんでしょうね。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 今、議場の方から声がありましたが、個人差もありますし、そのときの同じ気温であっても湿度の関係で体感的にはいろいろと感じ方があろうと思いますが、校長先生から伺っていることは特に暑かった。 先ほど申しましたように、そういうことで私自身も体に暑いなということを覚えておりますし、暑かったなという感覚を持っております。
◆8番(
杉原弘規君) やはりね、子供の健康と命を預かる立場の最高の指導者は、具体的な調査というものをもとにして、やはり客観的に行政を進めていくというのが最も大事ではないかとこういうふうに私は思うんです。 そこでですね、今年、東京で子供さんが一人熱中症で死亡した例がある。これは皆さんも御存じだと思いますね。県内でもクラブ活動の中で倒れ、病院に運ばれた子供がおると、そういうふうに私は聞いています。今月の5日には、高槻の府立高校の体育祭で32人が熱中症で倒れて病院に運ばれた。こういう事件があります。新宮市でね、学校関係で、熱中症で倒れ病院に運ばれたいう例はありませんか。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 幸いのところ、今日に至ってそういった事例の報告は受けておりません。
◆8番(
杉原弘規君) それは大変よかったと思います。私ね地球温暖化によって年々地球の気温が上昇していると、これからも上昇するというふうに言われています。こういう中でですね、こういう中で新宮市としてはですね、夏休みを短くしている。二学期の始まりを今年は一週間早めた。以前はですね、夏休みに入る前に、前の一週間と二学期が始まってから、一週間は短縮授業ですか、これは昔そういう授業だったと思うんですよ。これは今の夏休みを一週間早めた、短縮をやめた。これは夏休みを短くしてメリットがあったのか、この点についてはいかがです。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) これはですね、私ども子供のころは議員さんおっしゃるように短縮授業とかありましたけども、実は平成14年度に土曜日が完全週休2日制でない、完全に休みになりました。その時点から、
文部省が定めております学習指導要領において、小学校・中学校で学習すべき時間というのが決められておるわけですね、それを確保するのが非常に困難になりました。そういう関係上、新宮市は平成17年度から、いわゆる今、議員おっしゃるように休みを短縮して授業時数を確保する、それとゆとりの時間を生むという格好で、今日17年度から実施させていただいている。メリットというのは、授業時数を確保するのに余裕ができたということと、ゆとりの時間ができてですね、そういう2点が大きなメリットではないかというふうに考えています。
◆8番(
杉原弘規君) 授業時数を確保する、そういうことも必要であろうかと思うんですが、しかしですね、地球温暖化、気温が上昇する、教室内の温度も上がる。こうなるとね、やはり、これからの子供さんのことを考えた場合、クーラーを取りつけることが必要ではないかと思うんですよ。この点についてはどうですか。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 同感です。
◆8番(
杉原弘規君) 夏休みを短くしてですね、授業時数を確保する。さらに今年から、一週間早めた。今年なんかもかなり暑さがまだ残っている状況の中で、クーラーをつけてきちっと子供さんの健康管理を新宮市が確保する。そのことが当然必要だと思います。 今、
教育次長がそのとおりだと言われました。市長、いかがですか。クーラーの確保について。
○議長(
上田勝之君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤春陽君)
教育委員会の判断、また各学校の管理者である各校長の判断、この辺のところはまだ私の耳に伝わって来ておりません。そのような中で、
教育委員会としてこの暑さ対策等につきましては十分議論をいただきたいと、そのように思っているところでございます。
◆8番(
杉原弘規君) 市長はそのように答弁されました。 教育長、そういう方向で考えているのかどうか、いかがですか。
○議長(
上田勝之君) 大江教育長。
◎教育長(大江清一君) それはですね、小学校1年生あるいは小学校6年生によってもまた違うと思います、抵抗力とかですね。今、次長が申し上げたのは、あるにはこしたことはないと思います。子供を鍛えていく、体を鍛えていく、そういう面ではそういうことをトータル的に考えていかなかればならないと思います。 そして、この際ですね小中の再編問題がございますから、その段階でクーラーをどうすべきか、既に設置しているところもありますから、そういうことは十分検討に入れてやっていくべきだとそう思っています。
◆8番(
杉原弘規君) ぜひこれは今年の場合ですよ。先ほど述べたように熱中症で子供さんが倒れる、命をなくす、こういう現実がありますから、やはり
建て替えの問題もありますが、やはり急いでというんですかね、早く実行していただくようにぜひお願いをしておきたいと思います。 それで、私は教室内の問題もそのとおりなんですが、クラブ活動についてもですね、やはり高槻の場合もそうでしょう。35度以上の中で体育祭をやった。そのほかのところでも野外活動・クラブ活動をやってる中で倒れてる。これは
教育委員会としてね、こういう野外活動をする際には、温度の35度あるいは40度と気温が上がる、そういう基準を設けてですね、例えば35度であれば休憩させる。いわゆるクラブ活動を一たん中止する。あるいはもっと、例えばですよ40度以上になると中止するとか、こういう基準を設けるべきではないかというふうに思うんですが、教育長この点についてはどうお考えですか。
◎教育長(大江清一君) 気象庁とかですね、そういうところからも確かに熱中症の予防情報とか、そういうふうなことも出ているようでございます。屋外等において31度以上になればですね、運動は原則中止であるとかした方がよろしいというようなことも出ているようでございます。 ただ市内の小学校・中学校、特に中学校のクラブ活動のことだと思うんですが、この場合ですね、先生方もあえて35度以上、あるいは40度になることはないと思いますけども、実際にあった。そんなときにグラウンド一周して来なさいとかそういうようなことはないと思います。これは子供たちの健康管理、これについては校長を中心にですね、先生方も十分そういうことは配慮してやって下さっているわけでありますから、そこらあたりは、今のとこ、基準何度以上になったら外気温はかりながらですね、中止あるいは再開。そこまでは今のとこは考えてないということです。
◆8番(
杉原弘規君) 先ほど私が言った中の実例です。東京の町田市の中学2年生の男子が、バスケットボールの部活後に熱中症で死亡した。こういう事件があって、それを受けてですね、都の
教育委員会では都内の公立学校に熱中症防止を徹底するよう文書で通知した。35度以上では運動を原則中止するというこういう目安も立てた。それを全校に、全市町村の学校に発送した。これはあくまでも東京の例ですけど、やはりそれは新宮市としても、独自の基準というものを設けることによって、学校の先生もその基準に沿って判断しやすいようにする方が、確かに気持ちの上で任すということになれば、その先生の体力とか健康とかそういうことによって変わると思うんです。ですから、そういう点ではね、やはり基準というものがあった方が私はいいのではないかというふうに思うところであります。
◎教育長(大江清一君) 確かに事故があってからですね。例えばですね死亡例とか、そういうことがあってからでは遅いですから、今、議員の言われることもごもっともなことだろうと思います。そういうことで、例月校長会も開催しております。そういう場に置きましてですね、現状把握も含めて、また再度先生方とも話し合いというようなことをやってみたいと思います。
◆8番(
杉原弘規君) ぜひ子供さんの命と健康を守る。これは教育長の立場から当然だというふうに考えていると思います。私はこういうことをぜひ、主力においていただきたいということを申し述べてこの項については終わりたいと思います。
○議長(
上田勝之君) 質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午前10時59分
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△再開 午前11時11分
○議長(
上田勝之君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
一般質問を続けます。 8番、
杉原議員。
◆8番(
杉原弘規君) (登壇)
一般質問を続けます。学力テストの公表の問題です。この学力テストの結果について、公表についてはどうなっていますか。その前にお尋ねしますが、今回の学力テストの答案用紙に学校名・名前を書いて回答させたのですか。
○議長(
上田勝之君) 大江教育長。
◎教育長(大江清一君) 名前はですね。小学校の場合は、答案用紙の中へ名前を記入するようになってました。ですから記入しました。中学校の場合はですね、答える答案用紙と名前書く用紙が別々になってると、それは記入したというふうに聞いております。
◆8番(
杉原弘規君) 公表についてはどうですか、結果の公表。
○議長(
上田勝之君)
楠本教育次長兼
学校教育課長。
◎
教育次長兼
学校教育課長(
楠本秀一君) 公表いたしません。
◆8番(
杉原弘規君) はい。それでひとまず安心するわけですが、これは学力テストの採点するのは民間に任すんですよ。民間に任すんやけども、その民間でアルバイトの方によって採点をすると、こういうふうに聞いてるんですが、それは定かかどうか別として、私は非常に学校名・名前書いて答案するというのは、そういうアルバイトとか民間とかアルバイト、こういう中での採点になると非常に危険な部分が出てくる。そういう点でですね、そういう学校名とか名前などが伏せる一つの方法として、記号方式にしたらどうかと、すべきだというふうに私は思いますね。 それは学校ではその記号と名前と符合する資料はちゃんと保管しておかなきゃならんと、こういうふうに思います。しかし、採点場へ持っていくそのやつについては、記号方式でするとやはりそういう部分では民間に委託した、それは疑えば切りがないかと言われるかもわかりませんが、可能性が出てきますからそういうことがわからないと、ぜひそういう方法も必要かということを提言だけしておきたいとこういうふうに思います。その点について、先ほど結果は公表しないとこういうことでありましたので、この項についてはひとまず終わりたいというふうに思います。 次に後期高齢者の医療制度の問題についてであります。新しいこの制度は、高齢者を75歳以上の後期高齢者と65歳から74歳の前期高齢者に切り離して医療保険にする。こういうものであります。来年4月以降ですね、75歳以上の人は全員、今加入している国保や健康保険から脱退させられて、すべて75歳以上の人はこの後期高齢者の医療制度に加入させられる。しなければならなくなります。 これまでは年収180万円以下で、子供の扶養家族になっている高齢者は保険料を払わなくても、保険証を使って医療を受けられる、治療を受けられるこういう制度でした。 しかし今後は、来年4月からは、75歳以上の人は別の、別枠の後期高齢者医療保険に全員が加入させられる、こういうものであります。そういう点で、この新制度は今言ったような扶養家族の皆さんも、やむを得ず保険料は負担させられる、こういうふうに変わります。 保険料を世帯単位で徴収する現在の仕組みから、高齢者個人から保険料を徴収する。そういう仕組みに変わるためにですね、新たに保険料を支払わなければならない、数多くのお年寄りが出てきます。そこでお聞きしたいのですが、新宮市における後期高齢者の医療制度に加入しなければならない対象者、このお年寄り、75歳以上の高齢者は何人おりますか。
○議長(
上田勝之君) 萩原
市民窓口課長。
◎
市民窓口課長(萩原智君) 来年の4月時点で約5,600人でございます。
◆8番(
杉原弘規君) この中で健康保険、あるいは共済に入ってる家族の方もおります。ですから、国保に本来は私は健康保険とか、共済保険に加盟してる高齢者の数も本来は知りたかったんですが、当局の方がどうしても社会保険事務所の関わりが離れているので、つかみづらいとこういうことでありました。 しかし、5,600人おると、この5,600人は、今まで健康保険の扶養家族になっている人も、そうでない人も、必ずこの制度に加入させられるんです。こういうことが起こります。 そういう高齢者の皆さんは、今まで扶養家族として払っていなかった人も、保険料払っていない人も、高齢者の医療保険の支払い方法も来年4月から変わって来ます。これは年金から天引きされるということになりますが、これは間違いありませんね。
◎
市民窓口課長(萩原智君) 対象の方、全員ではございませんが、年金から天引きされる方もございます。
◆8番(
杉原弘規君) 年金から天引きされない方もおるというふうに受け取れるんですが、年金から天引きされない方というのは年間18万円以下の年金者この方を指して言ってるのでしょうね。
◎
市民窓口課長(萩原智君) 年金額18万円以下の方は普通徴収になります。年額18万円以上の方の中で介護保険料と合わせた保険料の額が、その年金額の2分の1を超える場合は、後期高齢者医療制度におきましては普通徴収となります。
◆8番(
杉原弘規君) そうですよ。そのとおりです。ですから介護保険料と合わせてね、1万5,000円ですが、以下になると徴収されない。これはわかります。しかし、この月額1万5,000円、年額18万円の年金生活者からも天引きされることは間違いないというふうに私はそう理解しています。そこでですね、介護保険料が年金から天引きされています。それと合わせるとかなりの負担になると、こういうのが今度の後期高齢者の医療制度保険、こういうことになります。ですから介護保険料から引かれる。介護保険料も年金から引かれる。今度、医療保険も引かれる。こういう形で、かなりの負担になると、75歳以上のお年寄りは。これが現実の課題になってきます。来年4月以降そうなります。 ここで重大なことは、保険料を払えない高齢者、その方はどうなるか。これは保険証を取り上げられる仕組みになります。そういうことになります。それと同時に資格証明書いうものが発行されます。資格証明書では、今でもあるわけですが、短期間の保険料を払って治療を受ける、こういう人もおるわけですが、この資格証明書を発行された高齢者は医者にかかるときに全額お金を払う。払わなければならない。診てもらえない。後に何割か負担分を除いて返って来ると、こういうことになります。それはね、保険料を払えないという方は、お金がないから払えないんですよ。そのお年寄りに、まず治療費を先に払いなさいいう、こういう制度仕組みそのものが大変なことなんですよ。私はここのところ、今度の高齢者医療制度で重大なこと、大変なことだというふうに思うのはこのとおりであります。 それでですね、後期高齢者の医療制度で、一人一人の保険料の算定というのがもう既に始まりつつあると思います。いつごろこれははっきりしますか。 国の平均では高齢者一人当たりの平均では6,200円と言われてます。これは国が発表してます。和歌山県の場合、県の連合組合が連合会いうのですかね、広域連合がそこで協議される。その方向はどのように進んでます。
◎
市民窓口課長(萩原智君) 後期高齢者医療制度につきましては、各都道府県単位で広域連合というものが組織されまして、県内の各市町村すべてが組織に加入する広域連合が組織されまして、そこで運営されるわけですが、保険料につきましては、広域連合で現在、保険料率の算定作業が進められております。保険料率の決定をするのは、本年の年末ぐらいになるんではないかというふうに考えております。
◆8番(
杉原弘規君) 財源をめぐってはですね、保険料・国庫負担金などのほかに、県や市町村からの補助金を投入することが可能だというそういう仕組みになっているとこう書かれています。 そこで市長にお伺いしたいんですが、75歳以上の方々が、後期高齢者の医療保険制度に加入させられます。保険料を払える高齢者はそれでよろしいんですが、払えない高齢者の命の問題、この問題について見過ごすことはできないというふうに私は思います。 そこで市長にお伺いしたいんですが、新宮市が補助金を投入をすればですね、保険料の高騰、抑制いうんですか抑えることができるとこのように思うんですが、市長のお考えはいかがですか。
○議長(
上田勝之君) 佐藤市長。
◎市長(佐藤春陽君) これはこれからの始まる制度であります。そのような中で、広域連合に加盟する各自治体がどのような問題点を集約し、その対応をどう図っていくか、我々としても非常に注目を要しているところであります。 ただ、保険料の軽減措置ということも当然のことながらこの制度の中にありまして、応益と応能とそれぞれ50%ずつの保険料率になると思いますが、応益保険料につきましては、7割、5割、2割ということで、所得水準に応じた軽減がなされるということを聞いております。 しかし、この軽減措置の分につきましては、あくまでも公費負担でありまして、市町村が4分の1、県が4分の3を負担するということになっております。これらの所要財源がどのくらいのものになるのか。これは大いに我々としても関心のあるところです。今後財政の見通し等立てまして、今、議員御指摘の問題等につきましては、県下一円の状況というものもよく判断したい、そのように思っております。
◆8番(
杉原弘規君) 今回の後期高齢者の医療保険制度によってですね、高齢者が納得のいく医療が確保されるのか、また高齢者が負担を担えるか、非常に疑問が残ります。このことによって、かえって医療や介護から高齢者が遠ざかるのではないかという、そういう心配が生まれて来ると思います。 再度ですね市長にお伺いしたいんですが、新宮市として、あるいは市長としてですね、後期高齢者の医療を守っていくために、できることがあれば手を差し伸べていただきたい。その中身についてはさまざまだと思います。実際にお金の要ること、そうでない部分もあろうかと思いますが、こういう点で高齢者の医療を守っていくためにですね、できることがあれば手を差し伸べていただきたい、こういうふうに思いますが、市長、最後にいかがですか。
◎市長(佐藤春陽君) 議員御指摘の御心配確かにあるかと思います。そのような中で、新宮市として財政の見通し等を立てる中から、どのような処置がとられるのか。これからこの制度が既に設立されまして、4月1日から、来年ですが施行されますので、その経過等十分関心を持って見守り、市としてできる対応があるのかどうかこれは検討してまいりたい、そのように思っております。
◆8番(
杉原弘規君) これは国の制度ですから、市長直接これをどうするこうするということにはならんと思います。しかし、国に対しての、市民のあるいは高齢者の皆さんからの気持ちを伝えるという、そういうことも視野に入れてですね、ぜひ考えていただきたいということを申し述べて、この項についての質問を終わりたいとこういうふうに思います。 次に防災対策についてであります。昨日の議論では、地震が起こるまでの対策としての議論がありました。私は地震が起こった後の対策の一つとして、アマチュア無線の愛好者の位置付け、これらについて一つ考えてみてはどうかとこういう提案であります。 この9月1日は関東大震災にちなんだ防災の日でした。今年はですね、能登半島、これは3月でしたけども、新潟中越沖地震7月にありました。こういう大きな重大な災害が起こったと。ここでですね、何が起こるかというのはもう皆さん御存じのとおりです。ライフラインがシャットアウトされる。こういう事態が起こります。それと同時に、今は便利な携帯電話、平穏時は非常に繋がりやすいんですが、一たん地震が起こると1分後にはパンクするとこう言われています。そうすると、せっかくの携帯電話も使えなくなるとこういう事態が発生するかと思います。そういう点ではですね、このような事態の特に何よりも大事なことはですね、的確な情報と素早い対応が求められる。そういう点で人命を守る、倒壊の情報を得るそういうためにアマチュア無線の愛好家の皆さんを協力者としてですね、新宮市の防災対策の一角に位置付けてはどうかと、こういう提案であります。そうすることによってですね、情報を素早く手に入れることができる。これまでは聞くところによると、市の職員の中でそういう体制があったそうですが、私は市民の中のアマチュア無線の愛好家の中の協力者、ボランティアとして、皆さんに働きかけてみたらどうかというふうに思いますが、担当課はいかがですか。
○議長(
上田勝之君) 速水
防災対策課長。
◎
防災対策課長(
速水得史君) 私どもの方はそういったことも頭の中に入れて、職員行動マニュアル等も作成してございます。現在、新宮市の福祉協議会、そこのボランティアセンターの登録団体に、一団体アマチュアクラブが組織されておりまして、昨年度も5年に一度の総合防災訓練を実施したところでありますが、そういった団体にも参加をいただいて、そういった交流を図っているところでございます。
◆8番(
杉原弘規君) それは大変いい話だと思います。大切だというふうに思います。私は幅広くねアマチュア無線の愛好家に呼びかけて、それぞれの地域で自分の住んでる、その人たちの住んでる地域で情報を出してもらう、こういうことが非常に大事かと思います。アマチュア無線は誰もが発信できます。かと言って、情報もですね無差別な情報を手に入れるというよりも、防災対策本部の中の位置づけとして、登録制をして、登録された人たちに協力を得る。情報を提供する方法論についても、今マニュアルの問題が言われました。まさにそのマニュアルが絶対大事、非常に大事だとそういうふうに思います。そうでないと、個々によって情報の提供の仕方が違うと受ける方がますます混乱する、こういう状況が起こりかねない。 したがって私は、アマチュア無線愛好家の皆さんの多くの皆さんに、それぞれの地域の皆さんに協力をしていただける人を呼びかけてですね、協力者については一定マニュアルに沿った教育もして、情報の提供の仕方もきちっとしたものを教育しておいて協力してもらう。このことが非常に大事ではないかとこう思います。登録された愛好家の皆さんは、すべてアマチュア無線全部コール持ってるんですが、そういう人たちに逆に、例えば私の住んでる梅ノ木団地町内会のところにその状況はどうですかという逆に登録者のところへ問いかけることだってできる。信頼関係をちゃんと築き上げた上での情報公開にしないと、アマチュア無線がいろんな人から情報が入ってきても、それを信頼できるかどうかという対策本部側の姿勢が揺らぐと思うんです。そうではなしに、きっちと登録された、愛好家から逆に本部からもコールで、その状況はどうなっていますか、こういう関係を築けるようなアマチュア無線の皆さんの協力をぜひ呼びかけたらいかがかというふうに思っています。再度課長この点についてはいかがですか。
◎
防災対策課長(
速水得史君) 今年初めてなんですが12月1日にですね、辻本議員さんにもお答えしたんですが、社会福祉協議会が主体になって災害時のボランティアセンター設置をするという訓練を予定してございます。そういった中でもこういったアマチュア無線の団体も参加いただけると思います。 そういった中で、今、議員御指摘のそういった連携、あるいは今現在、昔はかなり多くのアマチュア無線の愛好家がおったわけですが、携帯電話の普及によって、かなり更新されてないいう方も多いと聞いてますんで、そういった掘り起こしも兼ねた形で、その団体と協議していきたいと考えております。
◆8番(
杉原弘規君) ぜひそういった点ですね、私は地震が起こってからの正確な情報を得る、そのことによって対策本部が適確な手を打てる、こういう協力体制を築いていただきたいと、こういうふうに思いますのでぜひよろしくお願いして、防災対策についての質問をこれで終わります。 最後になりますが、
世界遺産と景観と立木等の問題について。海辺の熊野古道・高野坂、こう言われています。これは2004年の7月に紀伊山地の霊場として、参詣道が
世界遺産に登録された。既に3年が経過しています。登録された当初、ちょっと前だったんですが、私あの道を歩いて全龍寺さんが作ってる展望台、あそこでよく景色を眺めたものですが、この御手洗海岸から大浜海岸の波打つ光景はですね、その当時はある程度眺めることができた。確かにいい景色だった。俗っぽく言えば心安らぐ思いになったと、こういうふうに思います。今でもですね、この間も1週間ほど前にも歩いたんですが、調べに行って来たんですが、手すりのついてるところは非常に景色がいいですよ、何もないですから。新宮方面ずうっと見えるんですね。これは大変いいなと思ったんですが、それ以外のところは、ほとんど景色が見ることが見にくいと、なかなか歩いてて見えるような状況ではないとこういうふうに実感してます。しかしね高野坂の古道、きれいですよ。私つくづく思ったですね。誰かさんが整備してくれてるんかな。これは熊野古道の一部分ですけども、非常にこのような形で整備されて、この石段がきちっと見えている、これは一部ですよ。しかし全体的にきれいです。本当にきれいやなと古道だなというふうに感じた。ところがですね、これは新宮寄りから、上がって今度は登って行って上がったところですね、やっぱりこんな格好でね、新宮方面を大浜方面を見てるんですよ。やはり見にくいですね。こんな格好ですね。これもそうです、こういう格好ですね、同じ場所ですね。 そこでね、私言いたいのは高野坂の熊野古道、良好に保全されている、これは今言ったとおりです。昔の霊場として面影を味わうことができるんですけども、立木によって景観が遮られている。今の写真のとおりです。御手洗海岸から大浜海岸の光景が見えなくなっている。これではせっかくの参詣道が、台なしになっているということを言いたいわけです。私は景観が見えてこそ値打ちがあると、こういうふうに思っています。
世界遺産登録されると、立木の伐採などが制限されるというふうにも聞いてます。この点については制限があるんですか。